2018.12.27

仏教の宗派について 1

●天台宗
伝教大師最澄(767〜822)が唐に留学後帰国して開いた宗派です。開宗は西暦でいうと806年で、平安時代の始め頃になります。法華経を中心に据えた教学が特長で、法華円教、戒、禅、密教という四宗を兼ね備えたいわば綜合仏教で、鎌倉時代の新しい宗派(法然・親鸞・栄西・日蓮・道元)の母体ともなり「日本仏教の母山」と称されます。
不幸な事に10世紀の終わり頃天台密教(台密といいます)の解釈を巡り円仁・円珍が解釈をめぐり対立し、円珍は弟子を引き連れて延暦寺を去り、園城寺を拠点としました。これが「寺門派」で、延暦寺に残った円仁の派は「山門派」と呼ばれるようになります。
時代は下って戦国時代末期、織田信長による焼き打ちに遭い、大打撃を受けましたが江戸時代に徳川家康の懐刀として有名な天海が宗門を立て直しその勢力を盛り返す事になります。後に徳川家光によって上野に東叡山寛永寺が造られ、西の比叡山延暦寺に対して東の総本山として栄えました。
現在寺門派、山門派のほかに天台宗系といわれる宗派は20派ほどありますが、その中で一番おなじみなのが浅草寺で、1950年に「聖観音宗」として天台宗から分かれました。